マラソン大会情報

大田原マラソンのコース難易度、高低差、気温や風速、気象条件を紹介

大田原マラソン大会参加Tシャツ

仮装ランナーは存在しない。この場にいるのは競技者のみ。制限時間4時間。完走したければサブ4で走れ!関東で一番平均レベルが高いフルマラソン大会。栃木県唯一の公認フルマラソン【大田原マラソン】を紹介。

【栃木県】第34回 大田原マラソン 基本情報

  • 日時:2024年11月23日(土・祝)〔毎年、勤労感謝の日〕雨天決行
  • 場所 スタート、フィニッシュ:(美原公園陸上競技場)
  • 参加資格:マラソンの部は4時間00分以内で完走できる方(2009年4月1日以前に生まれた方(高校生可)
  • マラソンの部:スタート10時00分
  • スタートブロック:S~Dブロック 申告タイム順 記録証提出はナシ
  • 参加料:フルマラソン 一般:9,000円 高校生:3,000円
  • 定員:マラソンの部 3,000名
  • 一般申込み申込期間:2024年5月25日(土)~2024年8月19日(月)
  • ペースメーカー:2時間50分、3時間・3時間30分
  • スペシャルドリンク:一般ランナーも最大7か所設置可。※給食はナシ
  • 公式サイトはこちら

コース難易度     

※東京マラソンが

大田原マラソンコース
大田原マラソン高低図

2019年から4年間休止し、2023年に新コースとなり再開となりました。前半下って後半上る【すり鉢状】の高低差は変わりません。旧コース時は25km過ぎから10km以上を田畑ばかりの直線の道を進まなければならず、その区間は那須連山からの吹きおろしの風がランナーを苦しめることが多いコースでした。

新コースでは下の地図を見てわかるように後半の直線が減り、コースにアクセントが生まれた為、風の影響は若干減ったと思われます。そのため旧コースと比べて、新コースのほうが走りやすかったとの声が聞かれています。(あくまで若干です。コース難易度はほぼ変わらないと思います)

大田原マラソン新旧コース比較

高低差図だけで見ると、とても下って上っているコースかと思いますが、すり鉢状の坂は勾配は0.5%前後が多く、1%を超えてくるのは見て分かる尖っている坂くらいです。

図だけを見て「前半下り基調だ!」と思っていたら実際下り基調じゃないと感じます。下りだと感じないけど、上りだとやや感じる程度のゆるやかな勾配です。2019年に私が出走した際はやはり後半になってラップタイムが少し落ちましたが、それは坂よりも風の影響によるものが大きかったです。

そして緩やかな下りだけではなく33kmぐらいには長い坂も待ち受けているので、ここで気持ちを途切れさせないように気を付けましょう。

獲得標高・高低差

【獲得標高 新コース150m 旧コース141m】 stravaからルート作成。

※獲得標高だけでいえば勝田全国マラソンの151mとほぼ同じです。勝田全国マラソンの記事はこちら

大田原マラソン高低差比較図

あくまでstrava上ですが、残念なことに新コースの獲得標高が9m増えてしまいました。新コースは後半の直線が減ったこと、獲得標高が9m増えたことを踏まえるとコース難易度は若干軽減されたかなという感じです。※旧コースの直線は本当に堪えたので。

好走するのには前半突っ込まないことをオススメします。しかしタイムを狙うのならば突っ込まずに貯金を少し貯めてください。大田原マラソンのコースではいくら前半抑えようと、後半ネガティブスプリットで走り切るのは難易度は激高です。

下の画像は私が2019年に走ったときの大田原マラソンのラップタイムです。

大田原マラソンラップタイム

当時は2時間50分切りで自己ベストを更新を狙って走りました。

25キロ過ぎて直線に入ったところで風の影響によりラップタイムが落ちていまが、前半突っ込まずに余力を残して走ったことと、若干の貯金を切り崩して走ったことで、後半は粘り切り自己ベスト目標を更新しました。

突っ込むと撃沈しますが、後半はほぼ間違いなくタイムが落ちるので貯金がないとタイムは狙えないと思います。それを考えたうえでのペース配分の戦略が必要です

YouTubeに公式のコース紹介動画がありますので、一度目を通しておくと当日の走りをイメージしやすいと思います。動画はこちら

【気象条件】気温・風速

アメダスより。大田原市の2024年から過去6年間の開催日である【勤労感謝の日】の気温をグラフにしました。

大田原マラソン気温グラフ

2023年は気温が18.8℃まで上昇しランナーにとってキツイ気象条件となりましたが、そのほかの年は上がっても15℃前後といったところです。11月という時期を考えれば、最高気温15℃なら悪くはないかなという印象です。

続いてお待ちかねの風速についてです。

※2023年~2018年までの勤労感謝日の風速

大田原マラソン風速表

後半25km過ぎは大田原マラソン名物。那須連山から吹き降ろす風によってランナー達は苦しめられることが多いです。2020年は笑ってしまえるような爆風ですね。

2018年の入賞タイムが他の年と比べて明らかに落ちているのも強風と気温の低さのダブルパンチの影響でしょう。※入賞タイムは下に記述してあります

もうこうなってしまうとタイムは狙うことはできないので、練習に切り替えるという選択も考えましょう。ここでオールアウトをしても後のトレーニングに響いてしまうので、タイム以外の目標や、課題を持って走りましょう。そいう選択ができるのもまだシーズン序盤開催の大田原マラソンの強みだと思います。

この大会にはペースメーカーが2時間50分、3時間・3時間30分と居ますので目標タイムと近いならば是非活用しましょう。ペースメーカー周辺は集団となるので後ろに付けば風の影響も和らぎますのでおすすめです。

参加人数が2000〜3000人のため序盤からスムーズに走り出せますが、サブ2時間50分周辺になるとそのペース帯で走るランナーが減り単独走になる区間も多くなると思いますので、速いランナーは頭に入れて置きましょう。

スタートブロック・スタートロス

2023年大会のネット投稿や動画を見て調べました。スタートロスをまとめました。参考までに。

  • S~Dブロック
  • Sブロック 1秒 10人も居ない。おそらく優待出場者。2時間25分以内
  • Aブロック 1秒~10秒
  • Bブロック 10秒~25秒
  • Cブロック 25秒~36秒
  • Dブロック 36秒~

スタートロスはAブロックで10秒程度。Bブロックでも前方ならば10秒前後、Bブロック後方でも25秒程度だと思われます。出走者が2000人~3000人程度の為、競技場スタートですが都市型のマラソン大会と比べてスムーズに走り出せて自分のペースにも早く乗れます。

関門時間・場所・距離・ペース

制限時間4時間の大会だけあって関門も厳しいです。通常の大会と比べてスタートロスは少ないとはいえど、完走目的ならば無視はできないです。しっかりスタートロスも計算に入れて走りましょう。

前半15.6kmを5分46秒ペースで関門を通過したとしても、よほど後半に自信がない限りお完走は難しいでしょう。徐々にビルドアップしていくのは大田原のコースでは困難です。やはり完走をするにしても前半の下り基調で少しの貯金を作って後半切り崩して乗り越えるのが無難です。

2023年はフルマラソン出走者1,793人に対し完走者が1,275人。完走率は71.1%となりましたので、気温が高かったとはいえ完走の難しさが表れてますね。

表彰およびタイム

表彰:マラソンの部:男女各1位~10位を表彰。

年代別3位までの方に後日賞状を送付。※年代別は5歳刻み。

2023年大田原マラソン入賞者リスト
2019年大田原マラソン入賞者リスト
2018年大田原マラソン入賞者リスト

RUNNETより引用 公式はこちら

表彰は総合10位まで。

年代別は5歳刻みで3位まで賞状がもらえるので、シリアスランナーには入賞を狙いやすい大会です。

2018年のタイムが落ちているのは強風と気温の低さの影響でしょう。通常なら2時間25分前後で走れば総合入賞を十分狙えそうです。

そして大田原マラソンには【優待出場者】というものがあり、男子ならば2時間25分以内のタイムを持ち申告すれば、選考のうえ上位記録者数名が参加料無料に加え、指定された宿舎が提供されるので、エリート市民ランナーの方はぜひ検討してみてはどうでしょうか?

まとめ、ちょいたし情報

  • 大田原マラソンは仮装禁止、制限時間4時間でありシリアスランナー向けの大会。
  • 市民マラソン大会では珍しくスペシャルボトルが置ける稀有な大会。 
  • すり鉢状の高低差。那須連山からの吹き下ろしの風の影響により、コース難易度は高め。
  • 自己ベストを狙うのには難しいがコースだが、シーズン序盤の大会としてはオススメ。ここで好走が出来たのならば、自信が大きく持てます。
  • タイムを狙うのであれば前半突っ込まずに若干の貯金を作り、後半粘ること。
  • トイレ待ちの行列もなくスムーズに入れる。
  • 体育館を更衣室に使えるので寒くても安心。
  • フルマラソンで高校生も参加できる珍しい大会。高校生は3000円という破格の参加料。親子で参加もありかもです。

ABOUT ME
ランニング生活員
32歳市民ランナーです。このブログではランニングや陸上競技、マラソン、ランニングギアなどについて書いていきます。 高校生時代は陸上部に所属し学生時代の5000mのベストタイムは16分45秒。競技引退後、25歳のときダイエットの為に走り始めましたが、現在は競技志向で800mからフルマラソンまで走ってます! 自己ベストは800m2分3秒62、1500m4分11秒31、5000m15分52秒、ハーフマラソン72分40秒、フルマラソン2時間43分51秒 誰かの役に少しでもなれたら幸いです。